離婚調停がすべてウェブ会議で可能に
報道によると、政府は、離婚調停に必要な意思確認を、対面だけでなく、
ウェブ会議でも可能にする方針を固めたそうです。
離婚調停の全過程で、当事者が家庭裁判所に出頭しなくても調停が
可能になります。
家事事件手続法改正案を3月上旬にも通常国会に提出するそうです。
これまで、意思確認以外はウェブ会議の利用が可能でしたが、
最終的な離婚の意思確認だけは、「離婚という身分関係に関わる重大な
決定のため、真意の確認は慎重にするべきだ」との考えから、対面が
必須とされ、裁判所への出頭が必要でした。
離婚訴訟中に和解して離婚する場合も、これまでは対面の意思確認が
必要とされていましたが、ウェブ会議での意思確認を可能にするため、
離婚訴訟を定めた人事訴訟法を改正する方針とのこと。
私はまだウェブ会議での離婚調停をしたことがありませんが、
電話会議よりは意思疎通を図りやすいような気がします。
代理人は裁判所への出頭について心理的負担があるわけではありませんが、
DV被害を受けている方などは、相手方と同じ裁判所に同じ日時に出頭
するのが負担である場合もありますし、方法について選択肢が広がるのは
良いことですね。
裁判や訴訟でウェブ会議や電話会議が柔軟に使われるようになったのは、
コロナ禍での数少ない良い点だと思います。
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