ウェブ模擬調停
民事訴訟に引き続き、離婚や遺産分割のような家事調停についても、
東京・大阪・名古屋・福岡の4つの家庭裁判所で、2021年12月から試験的に
ウェブ会議が導入されており、水戸家裁でも10月から始まる予定です。
当初は代理人弁護士がついている事案について、水戸家裁本庁で実施の
予定だそうです。
運用開始に向けて、本日、家裁と弁護士会とでウェブ模擬調停をおこない、
私は相手方代理人役で参加しました。
裁判所側にメリットがあまりなく、手間が増えるだけのような印象ですが、
利用者にとっては、遠方の裁判所に行かずに済む、DV加害者との遭遇を心配
せずに済む等、メリットがあります。
これまでにも電話会議の利用は可能でしたが、音声だけより、当事者と調停委員が
お互いに顔を見て話ができるウェブ会議の方が意思疎通しやすそうです。
便利な手続きであることは間違いないのですが、他方、調停は非公開の手続きで
録音録画が禁止されていますが、ウェブ会議ではそれが容易であること、
第三者の関与を確実に排除できるとは言えないことが懸念される事項です。
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