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AIと法律

先日、献血をしました。

血漿献血ですが、TRALIという輸血による重篤な副作用の原因となる

白血球抗体は妊娠を経験した女性で検出率が高いから、それを防ぐために、

血漿製剤には男性の血漿が優先使用されて、女性の血漿は血漿分画製剤

(免疫グロブリン製剤等)に使われると知って、ちょっとがっかりしました。

自分の血漿も何かの役には立つのだから、まいっか。

 

さて、献血については「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」

(血液法)という法律があります(つい最近知りました)。

日本は法治国家なので、あらゆることについて法律があります。

法律を良く(?)勉強しているはずの弁護士も、知っている法律はごく

わずかです。

日本には約1900の法律があるそうです。

 

最近「劇場版 PSYCHO-PASS PROVIDENCE」というアニメを見て、

その中で「法律の廃止」というテーマが出てきました。

作中では、シビュラシステムという包括的生涯福祉支援システムが

人間の心理状態を分析して犯罪係数なるものを示し、それが一定以上に

なると施設に隔離されたり、その場で殺されてしまったりするので、

主には司法的なシステムだと思ってました(その他、職業適性考査で

職業を決めたり、恋人適性により最適な恋人を選んだり…)。

なので、劇場版で「法律廃止」というのは「刑事法の廃止」なのかな、

そうだとしても乱暴だな、と思ったのですが、「法律の廃止は国際法の

廃止を意味するからダメだ」とか「法務省解体」とか言っているので、

どうやら「法律全てを廃止するかどうか」という問題らしく、ええ〜〜??

となりました。

法治国家で法律全てを廃止したら、統治機構の根拠がなくなり、この問題を

議論している官僚もただの人になり、シビュラシステムの拠って立つ根拠も

なくなってしまうのでは…?

シビュラシステムが何を基準に何を判断するのか、すべてがブラック

ボックス化して(作中ではもともとブラックボックスのような気もしつつ)、

そんなもので人の生き死にまで決められては、たまったもんじゃないような…。

 

シビュラシステムは表向きAIとされていて、「AIがあれば法律は要らないのか」

という話をしているわけですが(実際には、「AIがあっても法律は必要に決まって

いる」と思います)、現実世界でも「AIと法律」というのは今後大きな問題に

なっていくでしょう。

「人間が」作った法律(立法の下準備にAIを活用することは進むでしょうが)を

「AIが」解釈適用する、ということはいずれおこなわれると思います。

 

「AI法廷のハッカー弁護士」という小説ではAI裁判官が裁判をしています。

これはSFミステリ小説ですが、今年5月には対話型AI「ChatGPT」を

裁判官にした模擬裁判のイベントが、東京大学で開かれました。

AI による裁判が技術的に可能か、という問題とは別に、AI裁判官の判断で

人間が納得するのか、というのも大きな問題です。裁判は当事者の納得、

というものがとても重要です。

別々の人間が判断するより、AIが判断した方が平準化を図れるかもしれません。

ただ、AIは学習する情報次第であり、偏見を取り込めば偏見を持つので、

AIだからといって公正中立とは限りません。

人間は誰しもさまざまな偏見を持っていて、それを無自覚に表してしまうか、

偏見を表に出してはいけないと考えるかは、その人次第です。

AIが人間からの指示によって公正中立な判断ができるものなのか、AIが倫理を

持てるのか、その辺は私には良く分かりませんが、社会をより良くする道具

として正しく活用するようにしてほしいです。

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