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遺産分割では言い方に気をつけましょう

私は,相続相談のみで年間150件くらい受けています。

その相談を通じて,聞かされるのは,お金の問題よりもどちらかというと気持ちを傷つけれたからきちんと権利主張をしたいという声を多く聞きます。

もちろん,より多くのお金を獲得したいという声もないわけではありませんが,極端に言うと,相続争いは,お金の問題ではなく感情の問題かもしれません。

遺産分割協議の際に,気をつけるべき点は,「私は○○だから当然に○○だろう」と「それに比べると,お前は○○だから○○だろう」と考え方をしていないかどうかです。

たとえば,

「私は長男だから当然に実家の不動産をもらった当然だろう」「それに比べると,お前は次男だから実家の不動産をもらうのはおかしいだろう。」

「私は親の面倒をみてきたから当然に遺産を多くもらえるだろう」「それに比べると,お前は親の面倒みていないから遺産は少なくて当たり前だろう」

などです。

これらは一見して間違ったことを言っているわけではありませんが,意外に言われた側の感情を刺激するのです。

たとえば,「長男だから」「次男だから」という言い方は,「でも,子どもとしては同じだよね」「兄貴は,子どもの頃から長男だからといって大切にされてきたけれども,自分は次男だから兄貴ほど大切にされていなかった。せめて,相続のときくらい,完全に平等でなくてもいいけれども,ある程度でいいから同じように扱ってくれてもいいんじゃないか」という気持ちにさせます。

そうして,ちょっとしたことからボタンのかけ違いがおこり,疑心暗鬼となり,相続争いに発展してしまうのです。

家族であるがゆえに,実は,お互いに言えないことを言えずに我慢していることも多いと思います。それが,ちょっとした一言で,押さえていた蓋が吹き飛んでしまい,そっちがそう言うなら,こっちだって言いたいことはいくらでもあるんだ,言わせてもらおうじゃないかとなってしまい,激しい感情のぶつかり合いがおこるのです。まさに,骨肉の争いです。

そうなったら、悲劇です。

コミュニケーション、とくに言葉遣いには注意を払いましょう。

 

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