養育費をいつまで払う(受け取る)のか。この点については養育費を取り決める際に,必ず話し合うことが必要です。
一般的には「高校卒業まで」「20歳」「大学卒業まで」の3パターンが多いと思います。
養育費の終期は「子が未成熟子でなくなった時」とされていますので,必ずしも,成人年齢と一致するわけではありません。
高校卒業して社会人となれば,一般的には未成熟子ではありませんが,大学に進学した場合には,夫婦の収入,学歴,社会的地位などから子が大学に進学しても不釣り合いでなければ未成熟子として扱うのが実務とされています(改訂版婚姻費用・養育費算定,新日本法規より)。
養育費の調停では,養育費の額だけでなく,このような支払終期についても話し合いをすることが多々あります。また,仮に大学進学後も養育費を負担すると合意した場合,留年をした場合にはどうするのか,入学金や学費の負担をどうするのかなどについても,互いの見解を一致しておかないと,後々,お互いの見解が食い違う可能性がありますので,ご注意ください。
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