職場におけるメンタルヘルスケア

ここ数年,私は,職場におけるメンタルヘルス対応の勉強をしたり,実際にそのようなご依頼をいただいております。

長時間労働等による過労死・過労自殺が問題となり久しいですが,近年は,職場におけるメンタルヘルス(鬱による休職など)対応が問題になることが多いです。

この分野の法律上の問題点は多岐に渡りますが,職場においては,まず第1にメンタルヘルスケアへの取り組みが必要です。そうした取り組みがあることが,現在の人事労務管理における大前提となっています。

厚労省は,労働者の心の健康の保持促進のための指針を策定し,公表しています。各事業所の規模,職種等に応じて取るべき対策・取り組みは異なりますが,大きく分けて次の4つの取り組みを複合的に実施することがメンタルヘルスケアにおいては重要とされています。

①セルフケア→従業員自身がメンタルヘルスケアを行えるように,研修・情報提供などを行う必要があります。

②ラインケア→職場内の管理監督者等による相談体制などを整える必要があります。

③事業場内産業保健スタッフ等によるケア

④社外資源によるケア

上記4つの取り組みや指針の内容については,詳しくは,厚労省のホームページを参照いただくと良いと思います。

https://www.mhlw.go.jp/content/000560416.pdf