たまたま常澄支所のところで、看板に「出世街道」という文字を発見した。
なんだ、なんだと好奇心がむくむくと膨らむ。
O君に、話したら、これは面白いというので、さっそく行ってみることにした。iPhoneの地図アプリで調べたが検索できない。
どうも場所がはっきりしない。
出世神社というのがあるらしいが、神主さんがいるくらいの規模の神社ならすぐにわかるはずなのだがどうも情報が少ない。
ここだと確信が持てなかったが、それ以上検索しても情報は無いだろうとあきらめて、とりあえず目標は仏生寺付近だと定めて、そのあたりを目指した。
国道50号線から、仏生寺方面へ曲がる細い道路がある。
そこを南に進む。仏生寺の入口を示す看板が出たが、さらに南へ進む。
「千勝神社」を発見。これはよい。「千、勝つ」神社だ。
つまり、千回勝負して千回勝つ。縁起がいい。勝負事に強くなれそうな名前だ。さっそくお賽銭をあげてみた。
さらに2,300メートル進むと「出世稲荷神社」が現れた。ちんまりとしている。
これも縁起がいい名前だ。ここにもお賽銭をあげてみた。
ここは昔は人手が多く賑わいがあって売店などもあったというがいつの間にか忘れられてしまったらしい。
この神社から南側へ道路が走っている。
これが「出世街道」だ。普通の田舎道のような気もするが、外観にだまされてはいけない。
そこには、わかる人にはわかる、きちんと教訓が示されているのだ。
出世への道はごく当たり前の道をごく当たり前に目立たずに進むのが秘訣なのだということを教えてくれているのだ。中には、こんな田舎道が出世街道だなんてということをつぶやく輩がいるかもしれないが、そのような無礼な輩にはお稲荷様の天罰がくだるであろうことは間違いない。
北側からアプローチすると「勝負して千勝。そして出世する。その後は、出世街道をまっしぐら」という配置になる。
南側からアプローチすると「出世街道をまじめに歩む。出世稲荷にその努力が認められる。そして、その後の勝負はすべて勝つ」となるのだろうか。
実に素晴らしい。
さあ、あなたも、出世街道を訪ねてみてはいかが?
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