一休さんの言葉「ナルヨウニナル シンパイスルナ」について、梶浦逸外老師は、以下のように解説されておられます。
『大宇宙観の出来事はこれを客観的に見れば、結局なるようになるほかないのである。人間いかに気を揉み、知恵を絞り、頭を悩ましてみても、落ち着くところは「ナルヨウニナル」、これ以外の解決策はないのである。取り越し苦労や心配で、この大宇宙観の大法則を邪魔しようとしても、何の役にも立たない。一休禅師の「ナルヨウニナル シンパイスルナ」は、大事をなりゆきにまかせて、ただぽかんと傍観してよいと説いているのではない。しなければならないことを人智を尽くして骨身をこなにして、人力を尽くすことなのだ。そこに心配など介在しない。このようにしてやってゆけば初めて「ナルヨウニシテナル」のだと。』
そのとき、腹の底からなるほどと納得しました。そこから、「ナルヨウニナル シンパイスルナ」をひたすら呟いて勉強に励み、やっと8回目で合格しました。
試験に合格しても、弁護士になっても、いろいろな苦難はありましたが、そのようなときも、「ナルヨウニナル シンパイスルナ」とひたすら呟いて乗り切ってきました。
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