パワハラの多くは怒りが原因で起こりやすいと言われています。
部下に対して怒りが生じるのはどうしてなのでしょうか。
怒りは,社員に対して,こうすべきだ,そうするのが当たり前だと期待を抱いているのにもかかわらず,その期待が裏切られる、そのようなときに,感じます。
怒りの感情をもつことは人間として自然なことですが,怒りという感情に乗っ取られてしまって行動すると、いろいろと問題を引き起こしてしまいます。
そこは注意しなければいけません。
怒りが社員に対する期待や見返りから生じるのであれば,いっそのこと,社員に対しての期待や見返りを求めることなく,ただ淡々と経営者としてやることをやるだけで期待や見返りは求めないと覚悟を決めてはいかがかでしょう。
ところで,怒ることと叱ることは別です。
怒りに基づいて叱ることはお勧めしませんが、叱ることは必要です。
叱らなければならないときは嫌われても叱ってください。叱ることは,個人的な感情によるものではなく,会社を守るために,そして,その社員の成長のために必要なことだからです。
叱り方については,サンドイッチ方式で,まず相手を認めて,その後に叱り,最後に期待を伝えるようにしてください。
叱る目的は,自分の怒りを解消するためではありません。
間違ったことをした相手の行動を変えるためです。したがって,相手の心が閉じた状態で,いくら叱っても,相手の心には届きません。自分はこの人に認められているのだという安心感があってこそ,相手の心に届き,相手もそうか,自分や会社の仲間のために間違いをあらためなきゃいけないのだととらえることができます。
そうは言っても,対応困難な部下もいると思います。まさに胃が痛くなり,ストレスを感じることもあるでしょう。そんな部下への対応ですが,会社からいなくなってほしい、辞めてもらいたいと願う気持ちもわかります。
しかし、裁判になると解雇はなかなか認められません。
そのあたりのことは、私たち専門家にご相談ください。
辞めてもらうのは最終的な手段です。
さて、私たちの人生で起こる出来事には何かしらの意味があるのではないでしょうか。
もし、大変な社員や部下と関わり合いをもつことになったときには,少し落ち着いて、その出来事の意味について考えてみてはいかがでしょう。
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