契約書を作る目的は,
①訴訟に勝つ,②トラブルを回避する,③法的なリスクを管理するの3つ。
トラブルを避けたいなら,契約書を締結すべきです。
ちなみに契約書が作られていないために,当事者が言っていることがそもそも契約の内容に含まれているのかどうかが判然としないものが結構あります。このような場合に,裁判官は契約内容を認めてくれません。
つまり,請求できないということがおこります。
世間では,法は弱いものの味方をしてくれます。
困ったら助けてくれるという素朴な信仰?がありますが,そんなことはありません。
法や裁判は神さまが行うものではありません。
裁判は,あくまでもルールに従って行われます。
ルールを知らないで違反したら,やはりルール違反とされます。
法というルールは,社会の道義的なルールとはレベルが異なります。
道義的に許されないことがすべて違法となるわけではなく,かなり悪質なものしか違法としないというのが現実です。
ところで,契約を軽視した結果,たとえば,追加契約100万円が認められない,請求できないとなると,その100万円分の損失を他から穴埋めをしなければなりません。
利益率が10%として,100万円の契約を10本とらないと穴埋めできません。
売上げが伸びても,損失が出てしまえば帳消しであるということを認識しておくべきでありません。
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