未払い残業代に関するトラブルは多いので注意してください。
ほとんどの場合,従業員も未払い残業代を請求すると上司や経営者との関係がギクシャクするのではないか,もしかすると嫌なら辞めろと言われるのではないかと忖度していますので,不満があっても,黙って「サービス残業」をします。
しかし,いったん退職すると,そのような忖度をする必要はなくなります。辞め方によっては会社に対する不満がある場合もあります。
そうなると,これまで働いた分で支払ってもらっていないものがあれば,しっかりと支払ってもらおう,未払の残業代を請求しようとなります。
最近は,このような労働に関する情報は,ネットから簡単に情報入手できます。
検索してもらえるとわかるのですが,ネットには未払残業代を会社に請求することを勧める弁護士のサイトが数多くあります。
当然,未払い残業代を請求してみようということになります。
未払い残業代の請求に対して会社が支払わざるを得ないことがあります。
もし,支払ったとしたらどうでしょうか。
そのような話しは,会社の中で,他の従業員にもあっという間に広がります。未払残業代を支払ってもらえるらしいぞとなると,次から次に従業員から未払い残業代の支払いを求められることも十分にありえます。仮に1人50万円の支払が必要だとして,20人もいたら1000万円にもなります。未払い残業代のリスクが高いことがおわかりいただけると思います。
そのようなことにならないように日頃からしっかりと労務管理をしてください。
その他の記事ARCHIVE
- 2024.10.21 後藤 直樹
- 採用トラブルを避ける…
- 2023.09.02 後藤 直樹
- なかなか相続対策が進まない親の心理…
- 2023.08.02 後藤 直樹
- 争族にしたくないなら対策しましょう…
- 2023.08.01 後藤 直樹
- 事務所移転のお知らせ…
- 2023.07.28 後藤 直樹
- 従業員のソーシャルメディア利用について…