経営者がお亡くなりになると、負債が数千万円を超えていることがけっこうある。
残された家族は、多額の負債と経営者の持っていた財産を比べて、相続するかどうかを考える。
その結果、経営者が残した多額の債務を支払いきれないので、やむなく相続放棄を決断されることが多い。
そうなると、家族が困る。
相続放棄により、経営者名義の自宅や預金は手をつけることができなくなるため、かなり厳しい状況に追い込まれることになる。
いきなり路頭に投げ出される感じだろう。
残された家族にそんな思いをさせないために、生命保険を活用する方法がある。
相続放棄をしたら、生命保険も受け取れなくなってしまうのではないかと思うかもしれないが、実はそんなことはない。
相続放棄の対象から、生命保険金は外れているのだ。
したがって、経営者が多額の債務を抱えて亡くなった場合の対策として、生命保険と相続放棄を使うことで、多額の債務から免れて、かつ、その後の生活資金を保険金でまかなうことができるということになる。
生命保険の受取人は、経営者ではなく家族であることが必要である。
残念ながら、この保険料は経費では落ちない。
しかし、残された家族のことを思えば、経費で落ちるとか落ちないとかいう問題ではない気がする。
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