遺言の作成は時間との闘い?

遺言書の作成のご依頼を受けることが多い。
ご依頼者様は、たいがい高齢者の方である。
そうなると、遺言書の作成が間に合うかが気になる。
というのは、これまで数回ほど、遺言書作成のご依頼を受けて準備を始めたものの、途中でご依頼者様が亡くってしまったり、判断力が低下して、遺言書を作れなかったという苦い経験があるからだ。
今回、遺言書を作成されたいということでご相談を受けたのは3月頃で、そこから、準備を進めていた。
ところで、遺言書を作るにはいろいろな書類が必要である。
依頼を受けて、パッと作ることはできない。
ところが、作成準備中に、ご依頼者様は、体調が悪く、入院してしまった。
高齢者の方が突然体調を悪くされることはよくある。
それで、2ヶ月くらい入院されていただろうか。
そのために、遺言書の作成はストップせざるを得なかった。
退院されてからも、リハビリに施設に通うようになり、やっと、遺言書を作れるという状態にまで回復された。
公正証書遺言はふつう公証役場へ出かけて作るのだが、今回は、公証役場まで行けないので、公証人にご自宅まで出張してもらった。
そんな経緯をたどりながら、遺言書を作成できた
正直、遺言書の作成が終わって、間に合って良かったとホッとした。
ご依頼者様も、嬉しそうであった。
遺言書の作成には、時間がかかる。できるだけ早めに取りかかることをお勧めする。

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