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相続における兄弟間の不公平感について

 

親がなくなると、子どもが相続人となりますが、そこで、兄弟間の不公平感が相続争いの火種になります。

親から見て、公平に扱ったつもりだとしても子どもの立場からするとそうは感じていません。

私ごとで恐縮ですが、私には、長女と長男がおり、1歳違いの年子です。同じように可愛がってきたつもりでいたのですが、私が撮影した写真の枚数を比べると、最初の子どもである長女の枚数が圧倒的に多いのです。つまり、意識的ではなく無意識のうちにそのような振る舞いをしていたのです。このようなことが積み重なるとどうなるかというと、いつもお姉ちゃんは長女だからと言って大事にされてきた、贔屓されてきたと感じることになります。実に、つまらないことであっても、幼い子どもたちの立場からするとそのようなものなのです。そのように、兄弟間には、格差がある、不公平な扱いがされていたという記憶が残ります。

そして、成人するとどうなるでしょうか。

家を出た子どもたちからすると、実家に残った長男はどんなふうに見えるでしょうか。

私が依頼者の方から聞いたところだと、家を出た自分たちは自分たちでお金を借りてローンを組んで住宅を建てた。しかし、長男は、そんな苦労もせずに実家に住んでいる。つまり、ローン分の住居費だけ得をしているのではないかと考えるようです。

また、自分たちは、子どもたちを自分たちで育て上げた。幼稚園や保育園などの費用もかかったし、幼い頃は子育てのために仕事ができなかった。しかし、同居している長男夫婦は、父母から子育てを助けてもらったはず。ずいぶんと楽をしたはずと考えるようです。

お互いに、見えている風景が違っているのです。それを放置したまま、相続の話し合いをしようとすると、ちょっとしたところから、すれ違いが生じてしまい、感情的なもつれとなり、相続争いに発展していきます。

 

そのような争いをおこさないためには、相続について、家族で話し合うことが必要です。

 

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